ある在家仏教信者の心意気とサラリーマンな日常
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大人だから迷子になるのだ
大人だから迷子になるのだ

06年のNHKドラマ「ウォーカーズ」の再放送を見ました。副題は「迷子の大人たち」。このドラマをきっかけに歩き遍路がさらに増えた、という話を聞いたこともあり、気になっていました。全4回のタイトルは「発心」「修行」「目覚め」「結願」。もちろんこれは遍路では四国の阿波・土佐・伊予・讃岐をそれぞれ「発心の道場」「修行の道場」「菩提の道場」「涅槃の道場」と見たてることを意識しているのでしょうが、後半2つはわかりやすい用語に「翻訳」したのですね。ちなみに地上波ゴールデンならば新聞のテレビ欄などで放映情報をキャッチするチャンスもありそうですが、今回は平日昼間のBS。DVD録画機の番組表検索でキーワード「遍路」を入れておいたのが奏功しました。

まず思ったのはいくら歩き遍路同士の連帯感があるとはいえ、「見ず知らずがいつまでもこんなにベタベタとつるむわけがないっ」ということ。しかも、他人に「○○さんに何があったんですか?!」と突っ込む、身の上話をベラベラとする、などは完全に「タブー」です。少なくとも私の思い出では、連帯感を持ちつつもお互いに「付かず、離れず」の距離感を保つ姿勢が心地よかった。しかし一緒に見ていたカミさんは冷静で、「でないとドラマにならないでしょ」。確かにみんなが黙々と歩いていてはストーリーの転がりようもないか(笑)

ドラマは面白かった、いや、傑作かもしれません。副題にある「迷子の大人たち」の群像を浮き彫りにする「グランドホテル方式」と「ロードムービーのワクワク感」がうまく融合している。NHK、やはり侮れません。副題は「大人なのに迷子になっちゃっている人々」ってことでしょうが、「大人だから迷子になる」ことをしっかりと見せてくれるわけです。

40代のこちらとしては、主人公で同年代の江口洋介クンに感情移入します(人物設定はもう少し若いのかナ)。やはり遍路経験があってこのドラマを見たという別会社の友人と電話で話す際には、「江口洋介です!」と名乗るというギャグまで開発しました。相手も「あ、三浦友和です」って返してくれます(サブキャラでご出演)。この友人曰く、「あのドラマを見るとまた遍路したくなるんですけど、3週間も休んだら私も江口クンみたいに戻る場所がなくなりますワ」とのこと。そう、このドラマの共感部分はそうしたひとつひとつのエピソードが納得できることです。最初の3週間の遍路に続いてすぐに2度目の3週間休暇を申請した江口クンについて、上司はポツリと「脱落だな、あいつは」。そして”迷子”の江口クンは「自分にとって一番大切なのは何だろう?仕事?実家の寺?婚約者?」と自問しながら遍路を続けるのです。

同じく“迷子お遍路”をした私、あれから2年半が経ったいま振り返ってみると、やはりあの窮地から救ってくれたのはお遍路だったと思います。そして、いまやすっかり元気いっぱいに仕事ができているありがたさ。そう、「居場所」には戻ることもできるのです(同期より昇進が遅れちゃった、ということはあります)。

別の遍路仲間はメールで「映画『ロード88』よりは、遍路の世界をよく描いているように思いました」との感想。こちらの方は知らなかったのでYou Tubeで予告編を見てみたところ、あら、ビックリ。病気の女の子がお遍路しながらの母親探し。現実では絶対にお目にかかることがないような輩が自転車で疾走。「生きたいのに『いつ死ぬか分からない』と怯えている人間だっているのに」と自殺志願者を叱るステレオタイプなお説教。予告編だけでお腹いっぱい、「日本のロードムービーって結局こうなっちゃうのね」と悲しくなりました。冒頭では「松山映画祭オープニング上映」って触れ込みも発見。地元にしてみれば観光振興の一助になろうかという目論見もあったのでしょうが、あまりに素っ頓狂なお遍路ムービーではかえって迷惑だったのでは?と、余計な心配までしちゃったことでした。
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